カルチャースクールにて講師を務めた
アートステージ567堂は篤志家の本田ご夫妻がやっておられる雑貨屋さんです。

お店の二階に詰めると30人くらいは入ることができる板の間があり、桂塩鯛師匠の落語会や法然院の梶田和尚さんの仏教講座ほか音楽会や展示会などが頻繁に行われている文化交流サロンで講習会を開きました。

カルチャースクールにて講師を務めた

1時間半ほど。「コリは万病のもと」という題で講演してきました。


あとで質問がでたので、質問を受けて答えた方がよかったかなと思っています。


基礎は筋肉が中心だということ。


医師を含め、だれもが無意識のうちに骨は骨だけになっても人間から筋肉を取り去った形のままだと思っています。


筋肉系組織がなかったら骨はバラバラになります。


そこから始めねばならなかった恩師の勉強会を思い出しながら行いました。


けれど、これが容易ならざる意識の転換なのです。


現代に生きる我々は生まれたときから骨格標本に触れる機会があるため、無条件に骨は筋肉無しであの位置関係を保っていると思い込んでいます。


筋肉は基本的な位置にある骨を動かす、あるいは移動した位置で保つものだ。


その組み合わせでオリンピック選手もあの超人的な躍動を生み出しているのだと思っています。


しかし、実際は、じっとしているときも骨の位置関係を保っているのは骨格筋系組織なのです。


肋骨が起き上がって肺に空気が入る。倒れて息を吐く。同時に横隔膜も上下して呼吸をしている。


そう思っているでしょう。


肋骨は自分で動けません。筋肉に動かされているのです。


筋肉と骨格が一体となって働くのですがそれが正確に理解されていない。


内骨格の生物の骨は筋肉の中に骨が生まれてくるような発達過程を持っています。


膝が伸びなくなった時、レントゲンで骨の状態を見ても筋肉の状態を見ないのはそのためでしょう。


そのせいで筋肉の状態が原因となっている疾病はほぼお手上げ。


みんな難病になっているというのが恩師福増博士の結論でした。