数年前に『西陣織カルチャースクール 100まで健康教室』を見学に来られた親日オランダ人男性が、今度はオランダ人のプロの指圧師たちを十数人連れて日本に滞在されたので講師に行って来ました。
親日家オランダ人プロ指圧師に触手療法を2時間実演しました【実演編】
この人自身はプロではないのですが高校生で交換留学生として日本に来てから大の親日家になり、京都の著名な寺は言うに及ばず、この時期の庭はあの寺のあの縁側から眺める山にかかる月がいい、と言えるほどの日本通。
本人も京都の医王会で指圧を学んでいます。
数年前、一緒にカルチャースクールに来られた日本人男性(私の顧客の一人でカルチャースクール受講生のご家族。この写真の撮影と通訳をしてくださいました)とは無二の親友。
もともと、その親友である日本人男性のぎっくり腰を動けなくなった当日と翌日の二度の施術で治せたのがこのオランダ人男性に伝わり、今回のオランダ人指圧師たちの前で講演指導することになったようです。
話がそれますが、この時のぎっくり腰は非常に激しく、自転車で市内を走行中に起きたのですが、道端で全く動けなくなり、そのまま目の前の銭湯に担ぎ込まれ、家族が迎えに来るまで横たわっていたということでした。
しかも、三日後は海外へ出張せねばならず、代わりの人はいないということでした。
この日、わたしの講習を受けてくださった方々は、仰向けになり、大きく息を吸うと腰椎が天井の方に反っていくことも3人ご存じでした(日本人医師でもほぼ知りません)。
肩甲骨剥がしを実演
実演となったのですが、何しろ触れ方に特徴があるというだけでじわっとたもつ指圧とどこが違うか分からない。
分かり易い肩甲骨はがし(私が勝手にそう呼んでいるだけです)を実演してみました。
側臥位になってもらって、後ろから前鋸筋に掌を添わせ、呼吸に合わせて弛緩を誘発。
両手の指を私の胸の前でハート形にして健康骨を包むようにするとじわじわと背中から離れていきます。
もちろん、肩鎖関節でつながっているので、はがれていくとは言っても肩甲骨の胸椎側が大きく背中から浮くだけです。
充分に緩むと、右肩甲骨の下三分の一あたりは背後から行っている私の右手の指を肩甲骨と背中との間に入れて、親指と人差し指を触れ合わせることができます。
充分に弛緩した筋肉と皮膚を通してですが、あまりやる人がいないのでこれはアピールになりました。
とくに施術を受けてもらったオランダ人男性は2mほどもある大きな男性だったので、その大きな肩甲骨の背骨側が浮くと見た目はとてもインパクトがあったのでしょう。
「私にもできるようになりますか?」と見学者から聞かれました。
最後は皆で集合写真を撮って終わりました。
ほんとは今頃、オランダで欧州施術者大会があり、参加する可能性があったのですが武漢肺炎で流れてしまいました。