北山ディサービスで転倒予防法の講師を務めた
アイリス北山健康まつりのイベント講師として参加してきました。

つまづかないためにはどうしたらいいのか、がテーマでした。
そもそも、「つまづかないためには足を上げてと言われていますがそれは正しいのか」というところから入りました。


なぜかと言うと、上がっていないのはつま先であって足全体ではないからです。


現代医療全般に共通することなのですが、高齢者や身障者の方の足関節が、いわゆる尖足(せんそく)になっていることをうまく説明できる人は稀なのです。


骨に異常はなく、運動神経麻痺もしていない。


筋力低下しているなら可動域に制限がある理由が分からない。


爪先立ったような角度のままでありながら、自分の意思のままに動かせる。


北山ディサービスセンターで転倒防止法の講師を務めた


しかし、非常に転倒しやすい。


そしてつまづきやすい。


つま先が引っかかるのだからもっと足を上げようということになるのでしょう。


しかし、よく観察してみると、つま先が下がっているだけではなく同時に踵も上がっているのです。


かかとが降りず、爪先立っているというのが正確な観察結果なのです。


なぜこうなるか。


つま先を上げる筋肉と下げる筋肉の両方が強く縮みあうと、勝つのはつま先を下げる筋肉であり、それはかかとを上げる筋肉でもあるのです。


結論を書いてしまいましたが、屈筋と伸筋が縮みあった結果、つま先が上がらなくなりかかとが上がっているのです。


北山ディサービスセンターで転倒防止法の講師を務めた

この場合、屈筋と伸筋の縮み合いは脳からの指令の結果ではありません。


疲労すると縮むのです。


それが慢性的になると何年たっても解消せず、むしろ悪化していくのです。


だから休んでいても回復せず、運動で何とかしようとしても困難なのです。


ではどうするか。


上がりすぎた筋緊張が自然に下がれば、筋肉細胞内のたまりすぎた老廃物が自然に抜けていき、筋緊張も下がっていきます。


筋緊張が下がれば、縮み合いもましになるのでつま先も下がるのです。


施術と動作のどちらでも可能です。


また市販のサプリにも若干、効果があるものもあります。